ジャニーズはバカにしていた
ジジイはプロフ欄にも書いてあるように元来ジャニーズは好きじゃなかった。
というより、キライだった。
てかバカにしていた。多くの男子と同様に。
カッコばかりじゃねーか!
ま、口には出さなかったけどさ。てか、出す勇気もなかったなw。
ジャニーズをはじめて認識したのは同世代のマッチ氏か。何人もの女子が下敷きに氏の雑誌の切り抜きを入れていた。屈折した感情が芽生えたんだろうねぇ。アオハルの入り口だった。
その反動で(もちろんモテるために!)洋楽ロックに走ったんだけど、
KYGさ〜ん!
みたいな伝説?もリアタイの記憶があるほどには歌謡番組を視聴してはカッコ悪いジェラシーの炎を燃やしていたんだろう。
のわりには、後年、同トリオ?の某氏と仕事をさせていただいた際は、われながらすっかり揉み手だったけど。スマホがあったら写真撮ってたのにw。
まったく、アオハルの入り口だった。
ほかの「アイドル」と違う?
マッチ氏以降、ジャニーズに対する印象は、銀座のハズレのカラオケスナックで広告代理店のクリエイティブディレクターが
オレ若いだろ?
アピールで歌う『パラダイス銀◯』を恥ずかしいと思いながら忖度拍手をしたり、S年隊の某氏がからむ新聞広告の制作に忖度コピーを書いたり、しかしラジオ番組では結構ぶっちゃけてた(どこで聴いたんだろう?)ことに少し好感をもったりしながらも、やっぱりどこか「じゃない感」があった。
その後、広告業界にはちょっとしたSMAPブームがあって、超一流のAD(アートディレクターね。テレビ業界のとは違って広告業界的にはビジュアル面で一番えらい人)やCMプランナー/ディレクターが、かなりエッジの効いたクリエイティブをかましてた。
▼大貫卓也氏のデザイン。「としまえん」や「ペプシマン」などで超有名。「カップヌードル」のCMでカンヌ国際広告祭グランプリ受賞した超すごい人。
▼佐藤可士和氏のデザイン。「ユニクロ」のアートディレクションなどが有名。
TUGBOATが企画したCMとかも話題になった。「中居くん歌ってない」とかCMで言ってたからね。そんなんアリなの?とか驚いた。
当時、あまりテレビとか観れなかったけど、N氏が回していた番組の一部に関わってるんだよね…的なプチ武勇伝を家族にカマしてウザがられたり。
そんなSMAP旋風を見ながら、どこかジャニーズの「風」が変わってきた感じがしてた。
その「風」が、なかなかうまくいかねーなーという「山」にあたって、文字通り「嵐」が巻き起こるわけだけど。
神仏が見守ってる?????
さて、先日やっと『5×20』が届きました。
オープニングを観て、あのメロディーを聴いて、初めてナマ嵐に立ち会った日のことを思い出して、ぞぞぞぞーわーっと鳥肌が立ちました。
嵐は…家族の影響で…てのは当然あるんだけど、なにが直接のきっかけだったのか?というのは、もしかしたら、この曲かもしれない。
ブログ書きながら聴いて、また泣きそうなんだけど、驚くべきはこの曲が、まだ売れもしない5人組に「降りてきた」ということです。
デビュー2年目の2000年11月8日リリースですね。
誰かが誰かを
支えて生きているんだ
単純な真実が
傷を癒やしてく
Smile Again ありがとう
Smile Again 泣きながら
生まれてきた僕たちは
たぶんピンチに強い(中略)
ツラいときは甘えてと
強く思う
大事な人の愛が
ハートの包帯
うまくなんて生きれない
それは誇り
助けてくれたキミは
同じ目をしてる
余裕をなくして
知らずに傷つけたかい
許して許されると
人は素直だね
当時、20代前半の彼らに、この歌詞の意味がどのくらい届いていたかはわからない。
けど、この曲が嵐にもたらされた意味は、20年経ってファンにはきっと届いてるんだよね。
歳を重ねたジジイは、人生の半世紀を超えてから嵐に出会い、この曲と歌詞をデビュー2年目に得たことに驚愕しましたよ。
なんか、神や仏に祝福されたアイドルなんじゃないか?と、かなりホンキで思ってる。
最近、そもそも葬式仏教徒(まぁつまりあんまり宗教心のない)の家に生まれたジジイが共感している考え方に、
神社仏閣には願い事じゃなく感謝を!
ていうのがあって、ここ10年以上はそれを実践してて、毎月のはじめには近所の神社を参拝しては
生かしていただいてありがとうございます
と感謝だけを捧げています。
生まれてくるのも、考えてみればすごい確率だし、ここまで生きてこれたのも奇跡と言える。つまり、ふつーのこと、じゃない。それだけでも感謝しなきゃいけないのに、手を合わせておねだりするのはどうなの?と。
ま、それも神仏に気に入られようとする浅ましい思いに端を発するとも言えるのだけど…orz…なんか究極の感謝って、感謝を積み重ねた上に大きな感謝の花が咲くのかなぁ…とVoyage観て思ったよ。
今回、2020年9月30日に公開のVoyageで、みんなが「感謝」って語ってたのが印象的でした。感謝の歌を歌わされて、歌ってきて、自分たちに返ってきたんだなぁ、としみじみ思いました。
まぁしかし、神仏は東京の立川でバカンスを楽しんでる、という説もあるので、嵐に曲を降ろしたのは必然かもしれません。
徳が高いアイドル
てなことを前も書いた気がするけど、少なくともジジイ的には、『感謝カンゲキ雨嵐』が象徴するような“徳の高さ”感に惹かれた部分はすごくあるのよね。
逆に言えば、ふつーのアイドルは、男女間の恋愛ばかりで終わってしまって、共感できる幅が少ないのでした。
ところが、嵐は結成の翌年で、こんな徳の高い曲を歌っているんです。
他力本願って言葉があるじゃないすか。あれって、本来は本願他力ってことらしくて、つまり、
自分の意志だけでできることは小さく、多くは他の人の力添えで成されるのである。
という意味らしい。親鸞さんが言ったことをジジイ的に解釈しています。
つまり、自分の力でやった気になるな、他の人の力添えがあってこその自分だと気づけ、ということなんだろうと思うのです。
そんな境地に人生50年過ぎてもなかなか至れないのに、デビュー2年目で出会ってるのね。
だからなんだろう。嵐って、いろんなアホとかバカとか笑いも見せてくれるけど、徳の高さが圧倒している感じがある。
目を細めてみると、ほら、ブッダやイエスの微笑みが見える気がするでしょ?
事務所的にも、ここまでに至ったグループはもはや奇跡なので、休止はいろいろ思うこともあるだろうなーと。
でも、休止だからね。いろいろ新しいことを吸収しつつ、パワーアップして再始動という可能性を信じてるけどね。