おい!小僧!乗って行けよ!
最近はあまり出てこないけどな、以前「嵐にしやがれ!」に北方謙三っちゅーオッサンが出てたじゃろ。
ハードボイルドな小説家のパイセンじゃ。
その北方謙三氏が、どこかの週刊誌かなんかで書いていたのを、そのむかし読んだことがあるんじゃが。
子どものころ?じゃったか、まぁいずれにせよ若いころのエピソードとして、石原裕次郎に声をかけられた体験のことをな、たしかこんなふうに。
「おい!小僧!乗って行けよ」
振り返ると、当時日本に数台しかなかったベンツ300SLクーペ(ガルウイング)のドアを開けて、
サングラスをかけた兄ちゃんが、こっちに手招きをする。
びっくりして子どもの私は身動きできなかったが、
それがスクリーンデビューしたての石原裕次郎だった。
何の脈絡もなく、見ず知らずの子どもに、得意のクルマを自慢してしまう。
その『普通じゃない行為と気配』に、私は圧倒された。
ちと記憶がアイマイじゃが、おおむねそんなとこじゃ。
(もしかするとこの文章自体コピペかもしれん。よくできとるもんな…)
次元の違うオーラ
なんでこんなことをいきなり書いてるか、っちゅーと、
マツジュンに対して、
このヒトはちょっと違うぜ!!!
とワシは感じているからじゃ。
そうじゃ。マツジュン、いやJと呼ばせてもらおう。ヤツからは、
昭和スーパースター級のオーラ
を感じるんじゃ。
ん?昭和スーパースター級ってどゆこと?
わからんのも無理はないか。
むかしはテレビを持っている家も多くなかったし、娯楽も少なかった。
スターといえば銀幕の、映画のスターじゃったんよ。
いまみたいに芸能人も多くないから視線が分散せん。そらもう人気も圧倒的でな。
そして、たぶん内側からしみ出てくるんじゃろうが、オーラっていうのか、それは強烈なんじゃ。
たぶん勘違いも圧倒的だったんじゃろうけどな。
しかし、そのくらいじゃないと「大スター!」はつとまらんのよ。本当は。
石原裕次郎、赤木圭一郎、小林旭、加山雄三…。
ついでに海の向こうで言えばアラン・ドロンとかジェームス・ディーンとか。
最近で言えば、ジョニー・デップとかが近いかのぉ。
スーパースターは、キャンペーンでは見つからない
数年前に石原プロとどこかの企業が
「21世紀の裕次郎を捜せ!」とかキャンペーンをやって、どこかの誰かが選ばれたけれど、知らんじゃろ?残念ながら。
そのありさまを見て、もうあのころのようなスターさんは出てこないんじゃろうな…とワシも思ったもんじゃ。
マツジュンは、いやJは、MJは、別格の大スターになれると思うんじゃよ。
驚くほどカッコイイたたずまい、顔のつくり、立ち姿…。
ジジイが見ても「ほうううううっ」って思うんじゃ。
芸能人といえばカッコイイヤツはたくさんいるが、ちょっと違うんじゃな。
目から吸い込むからな。
しかし、残念ながら、周囲も、本人も、
その可能性をまだまだ感じ切れてないんじゃよ。
それなりに器用だから、
みたいな役柄もこなすんじゃが、
やっぱし
みたいな役が合うと思うんじゃよ…。
いまの日本で、古典的正統派「超カッコイイ」をやって許せるのはJだけじゃ!
なんかいきなり長く語って疲れたわい。
あー、ジュン子さんや、お茶入れてくれんかのぉ!