おうちで、ダラっと映画でも。
零細個人商店をかたむけながら運営中のジジイは土日なんてないも同然なのじゃが、
サラリーマン時代から染み付いた習性のせいで、何はなくとも解放感だけはあるのじゃな。
この場合は開放じゃなく解放。電話が(あまり)かかってこない。
油断したくもなるし、しかも時は夏の入り口じゃ。
なので、ちょっと映画でも観よう、と。しかし、映画館に行く体力も財力もないので、
Amazonプライムの無料映画を観るのがいつもの流れなんじゃが、
そういえば先日荷物としてAmazonからなんか届いておった。
戦争のことなんて、なーんも知らんかった。
ずいぶん前評判も良かったし、日本アカデミー賞の主演男優賞獲った作品じゃ。
それは期待して観たぞ。
…
ジジイもこう見えて戦後の子じゃから、戦争のリアルは知らん。
東京の子じゃから原爆の話も疎い。
学校の授業でも近代・現代史は3年の3学期とかだから試験でもノーマークゾーンじゃ。
なーんも興味なかったし、実際なーんも知らなんじゃった。
ただ、子どもが生まれ、ふと「これはイカン」と人並みに思った。
ジジイのじーさんは英霊。フィリピン沖で戦死した第二次世界大戦の関係者じゃ。
その孫がじぶんの子どもたちに戦争についてなんも語れんのはマズいと思ったんじゃな。
そこで、ちょっと勉強を始めて、戦争関係の本とか映画とかはそこそこ読んだり観たりするようになった。
ジジイはクリント・イーストウッド爺の作品いくつか観たがなんか波長が合わないかもなーと思っておった。が、この作品は…よかったのぉ。日本人だからか。演出にも抑えが効いてるぶん感情が伝わってくる…。ニノもいい演技じゃった。ジジイは復員するシーンが好きじゃ。
ま、というわけで、『母と暮せば』を観たわけじゃ。
この作品をつくるきっかけとなった井上ひさしの『父と暮せば』は以前に観た。今は亡き原田芳雄…TOKIO松岡の高校生レストランのドラマに出たのが最期じゃったんかのぉ…と宮沢りえちゃんの掛け合いが軽妙で下世話で、背景にある原爆の悲惨さみたいなのを押し付けがましく描くのでなく、さりとて軽くなく、とても好感が持てる作品じゃ。
この作品がよかったから、『父と暮せば』には期待が高かった。だってニノだぞ?吉永小百合様だぞ?そんで寅さんシリーズの監督だし、ジジイが邦画で一番好きかも?な『たそがれ清兵衛』をつくった巨匠山田洋次なわけで、そりゃ心に残る物語が描かれると思ったのじゃ。
ニノに、とりあえず非を詫びる。
映画の感想を言うと、翔担の妻は「ジジイはあんまり好きじゃないかもって思ったよ」と言いおった。いや、事前情報では、超スキスキ絶賛ゾーンに入るはずで、ここでの感想も盛り上がるはずだったのじゃが…。
ふう。
ま、いわゆるコンテンツ系は好き嫌いがあるのが当然で、その意味では当然の結果とも言えるのじゃがのぉ…。
けれど、全編としては悪くないんじゃよ。そうそう。そこを言い忘れるところじゃった。ジジイ的には、エンディングじゃなぁ…。
ということで、
すまん、ニノ!
それはまぁともかく、最近導入したワイヤレスイヤホンってのはすごいの。夜中の映画鑑賞もまったく遠慮がなくなったわい。こんなの使ってしまったら二度とコード付きイヤホンなんか使えん。それほど衝撃的じゃった。ま、昭和生まれじゃからのw
しかもびっくりするほど安いから意味がわからん!
おーい、カズ子さんやー、いまどきのテクノロジイってのは恐ろしいのぉ!
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