男は「カッコよく」あるべき
長男が生まれて、お風呂に入れる役目だったけど、毎回とても楽しかった。
まだ言葉の意味も介さない息子に、そんなことお構いなしに、こう言い続けた。
「男の子は “ カッコいい ” ってのが大事だぞ」
これは、ネタでも何でもなく、リアルガチに、意識的に、そう言い続けたのだった。
いきなり話はズレるけど、言葉がわかるかわからないかに関わらず、伝えようとすることは伝わると思っておる。
赤ちゃんだろうが犬だろうがサボテンだろうがなんだろうが、どんどん語りかけるべきじゃ。
で、結果、カッコよく育ったか? えーと、うん、モニターの見過ぎで目が見えんわい…。
男の子の価値観でいちばん大切なのは、カッコいいかどうか、ということ。
子どもに刷り込むべきシンプルなメッセージとしてジジイが選んだのは、それじゃった。
勉強に、スポーツに、また所作に。
自分のやっていることはカッコいいかどうか?ってのは、とても大切な基準だと思っておった。
いや、いまでも思っておるよ。思っては。
男に対してカワイイって、「はぁ?」
そんなジジイであるから、アイドルである男子に対しても、「カワイイ!」と評価するのは「違くね?????」と思っておったんじゃな。
てか、男子、って表現もNGじゃな。男性であるべきじゃ。
子どもならまだしも、いい大人に「カワイイ♡」だなんて、失礼以外のナニモノでもなかろう。
そんなもんじゃから、アイドルを愛でる家族の言い草に、ジジイはずっと違和感を持っておった。
「カワイイ」を売りにするアイドルなら、それはつまり「幼い」ということじゃろう。
ジャニーズは幼少期から育てていく組織であることは知識として持っていた。
だから大人の男から一線を置かれてしまうんだよ…。
口には出さなかったが、心の中でそんな悪たれを付いておったんじゃな。
それからしばらく思考は固定化していた。そして、ぼんやりとテレビを見ながら、なんとなくよく顔を合わせるようになった嵐のみなさんに好意を持つようになったんじゃが…。
サトシ…かわいい!
感じたのは最近のことではなかったが、はっきりと意識したのは、6月末?7月アタマの「VS嵐」でワイヤーで吊り下げられていたときと…「ミュージックデイ」でリフトされ、顔を両手で覆ってた大野智。
かわいい…。
男に対して、ポジティブな意味で「かわいい」と言語化したのは、そのときが初めてじゃなかったか?
大げさに聞こえるかもしれんが、このとき、ジジイの価値観はガラガラと音を立てて壊れたんじゃ。
男が、かわいい。それってアリじゃぁぁぁぁ!
と、考えてみれば、このジジイですら、かわいいを目指しておったことに気がつく。
ネクタイの柄とか、シャツやらジャケットの選び方とか。クリエイティブ業なので、オフィシャルっぽいカッコをするときも、型通りではなく少しずらすのが(思い込みかもしれんが)アリなので、そこでチョイスしているのは…
カッコいいと言われるより、カワイイといわれる方向性!
かもしれん。てか、明白に、そうじゃなかったか!
「いちご柄のシャツ、かわいいですねー」
とか言われて喜んでいたのは、このオノレではなかったか! うわああああああああ!
テレビでインタビューされる新橋のオッサンたちも、カワイイというリアクションを求めてコメントしてないか???
これ以上言うと、なにかが爆発してしまいそうでコワイ…。
おおい、サト子さんやぁ! かわいいジジイってのは、アリかのぉ?
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