ふむ。言われてみれば、われながらよくわからんわい。
しかし、たしかなこともある。
それは、嵐について語りたいジジイもいる、ってことじゃ。
そもそも、オトコっていう生き物は、
ジャニーズがキライじゃ。
生物学的に言えば、優性維持の法則と言おうかの。
じぶんより優れている個が近くにいたら、じぶんのDNAを残せるチャンスが少なくなる。
だからじぶんよりモテるオトコが嫌いじゃ。
けれど、そのモテるヤツが、
じぶんに偉ぶらない「いいヤツ」だったりすると、
態度はいきなり変わったりするもんじゃ。
その優れた個の近くにいることで、逆に遺伝子を残すチャンスが増えるかもしれない。
つまり、おこぼれに預かれるかもしれない。
やれやれ、オスという生き物はツライのぉ…。
むかしのジャニーズは、そらもう一切信用できんかった。
キャーキャー言われて、挨拶もない。
わしらの縄張りから根こそぎ獲物を持って行く。
そんな投げキッスじゃ。
ガルルル!と精いっぱいにらんでも、わしらハイエナはアウト・オブ・眼中じゃった…。
風向きが変わってきたのは少年隊くらいじゃったかの。
ラジオ番組のトークがぶっちゃけてて面白い、とウワサになった。
SMAPの時代になって、ジャニーズなのにアホ、という禁じ手も晒すようになった。
嵐になって、
アイドルなのにゆるキャラ
ってのが共感を生んだんじゃな。
あの5人を見ていると、なんとなく半笑いになるんじゃ。
僕たちこんなんでごめんねー!
そう言っているかのようじゃ。
仲のよさもちゃんと伝わってくる。
なのに、ひとりひとりは、ちゃんとカッコイイ。
それぞれ優れたキャラと武器を持っている。
オトコにとって許せるジャニーズは、
居酒屋でジジイのボケにノリツッコミ入れてくれそうじゃろ?
まったく、誰かさんも見習ってもらいたいもんじゃの。
ん?誰もおらんのか?おーい!おーい!おーい!