アイドルの音楽

嵐全般のこと
Photo by Frank Alarcon on Unsplash
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アイドルはアイドル?

その昔、たのきんが世間の女子を蹂躙していたころ、ジジイは中学生じゃったかな。

タメ年のマッチさんが

♪ツッパリも〜やめて〜いいぜ〜

とか歌ってキャーキャー言われていたころ、モテたい中二病の芯がずれて洋楽ロックに走ったものの、夢想していたような果実は得られず、こじらせたままオトナに…どころか、ジジイに至ってもうた。

なので、アイドルの音楽をまともに聴くことなく「コドモダマシの音楽だろ?」と根拠もなく意識の外に置いたんじゃ。

ところが、あるとき、酒の席でご一緒した博覧強記の異才から聞いた

「某ジャニーズタレントがソロでやってるバンドの気合いが日本のファンクのトップレベル」

5年以上も前なので詳細は覚えてない。

が、尋常じゃない知識量に裏付けられた説得力と、ロックとかPOPSでなくファンク???という違和感もあって、雷に打たれたようなショックを受けたことが今も記憶にある(室内だから実際に打たれてはないけど)。

アイドルが音楽ぅぅぅ?????しかもファンクぅ?????

その数年前だったか、kinkiの2人が始めた音楽番組で、吉田拓郎にギターを超初心者の状態から教わっておった。もちろん番組の企画じゃが、器楽系に妙に反応するジジイには、なんかとても好感じゃったし、よりによって通なジャンルを選んだもんだなぁ!と。

がんばれよぉ!的な。アイドルなのに新しいことに挑戦するのは感心じゃ!みたいな。

そのうち、ギターのポジションを下げて画面に出るようになった。ちゃんと指板を見ずにコードを押さえとるのぉ!みたいなことを上から目線を細めながら観ておったのに…。

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アイドルも単機能から多機能へ?

思えば、昔のアイドルっつーのは、“カッコいい”の単機能でよかったのかもしれん。

でも、メディアの比重が高まって、アイドルといっても単機能だけじゃ戦いにくくなった。

という周辺環境の変化と同時に、“親しみやすや”や“トークの面白さ”みたいなのも求められるようになった気がする。

歌番組が減ったのが原因か?という識者の説も読んだことがある。

それがバラエティで活動の幅を広げたSMAPに象徴されてるのかもしれん。

嵐さんも、バラエティ力では定評がある。それこそSMAPみたいなコントはあまり見ないが、5人でのトークは他のグループを寄せ付けないものがあると思う。

しかし、トークだけでトップアイドルになったわけではもちろんない。年令をある程度重ねたお姉さま方に人気があるのも、いろんな音楽を聴いてきて、その「楽曲のよさ」から興味を持ち、各メンバーのキャラクターという沼にハマっていった人も多いのではなかろうか。

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コーラスではなくユニゾンで

前も言ったけど、嵐は楽曲提供者との関係もいいんだろうなーと。だから、必然的に名曲が生まれるのだろうと。

 今回の記録を受け、嵐は「新たな時代の幕開けの中。いつも応援して下さっているファンの皆さまをはじめとする、数多くの方々に我々の楽曲を手に取って頂いたこと。大変嬉しく、光栄に思っております。我々はシンガー・ソングライター集団ではありません。この20年間、数え切れないほどの作家の皆さまに提供いただいた素敵な楽曲たちのおかげです。それをより一層輝かせて下さったデザイナーの皆さまのおかげです。それをどこまでも華やかにして下さった販売店の皆さまのおかげです。作品を手に取って下さった皆さまと、支え続けて下さった皆さまへ。心からの感謝を込めて」とコメントを寄せた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190702-00000316-oriconbiz-ent

以前も引用したけど、このコメントを読んで、ジジイは背中がゾワッとした。自分たちの立場をわきまえ、こんなに真摯なことを言えるアイドル…いるか? まぁ全員が30代の半ばをすぎているいい大人ではあるけれど、いや、いい大人だって、こんなこと言えるやつは少ないよ。少なくともジジイは自信がないよ。

で、嵐の楽曲じゃが、ジジイは音楽の専門家ではないが、なんでこんなに惹かれる曲が多いのか。第一には前出のコメントが示すように、楽曲を提供するミュージシャンたちがことごとく本気であるだろうこと、それに加え、やはり嵐の「声」というのが、とても重要と思ったので、ちょっといろいろ考えてみた。

嵐って、コーラスはあんまりないんじゃないかな。そらそうかもしれん。基本ダンスしながら歌うんじゃもんなぁ。だから、サトシを中心としつつ、音を重ねるユニゾンのパターンが多いように思う。

だから、声質がみんな違うってのが効いてくるのかもしんない(大宮は似てるところもあるが)。

オーケストラもいろんな楽器が集まっていい音を奏でるが、それに近い。

さらに、それぞれの声が悪くない…てかイイんじゃない?

サトシはいわゆる美声…というだけでなく、儚げなトーンを含んでいて、彼のヴォーカル力はファン以外にも知られるべきだと思う。オペラっぽい舞台とかもできるんじゃないかな。

翔ちゃんはスタッカートとほんのり押しの効いた中音域のラップが魅力だけど、ふつうのメロディも力強く聴かせるよね。

相葉ちゃんは声が個性的だから、ディスるトンチンカンもいるらしいが、彼の声質がスパイスになっているのを聴き逃しちゃイカン。スパイスついでにカレーの材料で例えるとクローブかな?

ニノはサトシと少しかぶるけど、ちょっとヤンチャな感じの声質だと思う。中高音域の伸びのある歌声。歌い上げる系の曲は心をつかむよね。

MJはキャラそのままの少し鼻にかかった甘い声質がいいよねー。ひじょーに色っぽい。艶っぽい。なんか往年のジュリーを彷彿とさせる。

…で、それぞれの声質を考えながら嵐の楽曲を聴いて思うのは、ソロの可能性を感じつつ、同時にそれを否定したい気持ちじゃ。やっぱり5人の嵐がいいんだなーってことだ。嗚呼、もっと嵐が聴きたいのぉ。

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久しぶりに“新しい音楽”だった

映画鑑賞やら読書やらは履歴書に書けるほどの素養はないが、“音楽鑑賞”はごく控えめに趣味と言えるのかなぁ…と思っていたジジイじゃ。

ところが、あるとき、ふと思った。

あれ? 最近、音楽、聴いてないぞ?

若いころは、それこそ、好きなアーティストのアルバム買ったり、レコード借りたり、ラジオ番組をエアチェックしたり(古いな…)ということを日常的にやってたのに、そういったことからとんと足が遠のいていたのだ。

新しい音楽を積極的に聴いてみようという意欲もなくなっていた。

ジジイと同じくらいの年齢の人は少なからず思い当たるフシがあるのではないか。

仕事がらみだったか、なんかの記事で読んだのか、それももう思い出せないけど、「音楽離れが深刻」という話もあった。

いろいろな情報や楽しみが身近にありすぎて、積極的に探さなくても時間が埋められるようになった。

そして、それでぼくたちは、なにかを失ったかもしれない。

なーんて、嵐の曲の歌詞みたいなこと言って、本日は終わります。礼!

ジジイは、嵐さんの音楽との出会いが、新しい発見じゃったよ!

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