それほど期待してなかったけど
ちょっとカロリー高めな仕事があり、上げたぜー!と思ったら、こういう商売の現実、修正が入るという連絡で吐いた息がどんどんどす黒くなっていく〜。
さて4連休(もすでに過ぎましたが)。だけど、このイレギュラーな連休が決まったときは、1年後オリンピックの開会式があったはずなんだよなぁ。そういう何ともいえない気持ちは拭えないんだよね。
梅雨も明けないし。
ま、ごちゃごちゃ言いますけど、4日も連続で公休とあれば、ちょっとは夜中に遊びたくなるでしょ。
なもんで、仕事は4連休のどこかで片付ければいいから、ネトフリで映画観ようかと。ちょうど休みであるっぽい妻に「なんか観よう」とおまかせしたら、もう一回観たいということで『ラストレシピ』を視聴。
オレは初見。ニノが出てる映画、ってことまでは知ってたけど、そんなに興味を持ってなかったんだよね、正直。
あー、そこ選ぶんだーと若干思ったかな。
しかし、結果的には、とてもいい映画だった。うん。とてもよかった。
偉人美化映画?ではなかった
タイトルを初めて見たときに
またヒーローに仕立て上げる?
とか思ったんだよね。
「一度味わった料理の味を再現できる」
って、なに?それ?宇宙の人?またからかおうとしてんでしょ?とかね。
よくあるヒロイズム的な物語だと思っていた。
けど、ジジイの引き気味の先入観をすっかり正してくれた。それは計算に入ってなかった。毎年、夏になると「戦争を思う」モードに入るのだけど、その入口になった。
内容に関しては、観てない人は観てほしい。夏のうちに。
ちなみに、ジジイは汗っかきだけど子どものころから夏が好きで大好きで、大人になってから「戦争が終わった季節」としての思いが加わり、その陰影のコントラストで余計にこだわりのある季節になった。光と影。ハタチを過ぎて子どもが生まれてから雷に打たれたように
おれ爺さん戦争で亡くしてるのになんも知らねーじゃん!
と気づいてから、なるべく戦争のこと学ぼうと思うように豹変した。もう戦争をしないように知っておきたい。
思えばニノの表情は
思った以上にジジイの心を揺さぶった『ラストレシピ』だけど、そこにはやはり(本人は違うと言いそうだが)演劇人としてのニノが光っていた。
ニノの演技が評価されるのは、等身大の若者の悲喜こもごもを演じられるというのは当然あるにせよ、ふっと見せる「やさびしい」表情にあるような気がしてる。
やさびしい、とは、やさしい+さびしい。そういうこと。
バラエティで見せるニノは、場を賑やかすキャラに徹するけど、演技(それは虚構なのだが)で見せるのは、なんだか彼の本筋であるだろう「やさびしい」表情なんだよね。
『母と暮せば』も、『流星の絆』も、『やさしい時間』も『拝啓、父上様』も、『フリーター、家を買う。』や『弱くても勝てます』にしても、いや、テレビドラマを続けてみるのがニガテなジジイがコンプリートしてるのはニノの作品が多いんだけど、ふと見せる「やさびしい」表情に持っていかれるところがあるんだなぁーと今さら思う。
それって、たぶん来し方によるんだろうな。
嵐のメンバーをいじめるんならオレを
的なことを以前どこかで言ってたと思うんだけど、それゆえの覚悟というか、腹の据わりが嵐の二宮和也に出てると思う。
戦争につながる作品にいちばん出てるのもニノだよね。これは、あの表情に理由があるんだろう。
そして、『PIKA★★NCHI DOUBLE』のさ、
出世頭の
と見栄を張ったボンを回収するエンディング近くのタクマのまなざしがさ…そういうことなんだよなー。
偽悪キャラ。しかし、抗し難いカッコよさがあるよね、ニノって。
カズ子さんやー。もうすっかりお茶が冷めてしもうたなぁ…。