前と後のうちなー

櫻井翔くんのこと
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宵越しのギャラは持たねぇ!

昨年11月に約2週間で7件のほぼ日帰りときどき前泊付きの強行日程インタビュー原稿書き仕事があって、そのときのギャラや別件収入など大きめのがたまたま重なって2月末に入金されて。こういうとき普段お金を持ちつけてないジジイは、つい気が大きくなってヒャッハー!と無駄遣いに走りがち。それはイカン。まだコロナの影響はたっぷりある。ここはひとつ手堅く生活資金を貯めておくべき…と考えるべきなのかもしれないが、思えば大体の場合、何に使ったっけ?といつのまにか残高にも記憶も残らない…という事態になる。

ので、

アラジイ
アラジイ

いや、記帳より記憶に残す!

と…やっぱりヒャッハー!となって旅行計画を練り始めたのでした。もちろん国内しか行けないから、最初は屋久島?白神山地?いやいっそ知床?(だからちょっと他人事じゃなかった…)とか考えてたんだけど、そういえば沖縄返還…いや日本復帰50年だし、ツマは沖縄旅行の経験がないってこともあって、

アラジイ
アラジイ

日本人たるもの一度は沖縄に行くべし!

と思ってるジジイは…

てことに決定!

いやしかし、オレは11月の出張で行ったばかりではあるんだけど…。

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翔ちゃんが取材に行く前後で

大きいきっかけだったのは日本復帰50年だけど、

アラジイ
アラジイ

きっと翔ちゃんも取材に行くだろうな

と思ったから、でもある。

もちろん実際に会えるとは思ってないけど、復帰50年の沖縄の空気を共有したかったのである。

ジジイは時間がわりと自由になるから、繁忙期は避けて、4月の下旬、GWの直前に決めた(翔ちゃんもGWは避けるだろうし♡)。

いやしかし繁忙期でない沖縄は意外と安いんだよね。今回利用したのはJALダイナミックパッケージというプラン。宿泊もレンタカーもセットで選べて超ベンリ(沖縄は基本的にレンタカーがないと話にならないから…でもセット価格でなんかびっくりするほど安かった)。ここは要チェックです!

翔ちゃんとMJ様が迎えてくれました♡翔ちゃん顔に光が入っちゃってゴメン!

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海より文化とか歴史とかにひたりに行く(初老)

今回はちょっとたっぷりめ、3泊4日とオレにしてはずいぶん太っ腹をキメてみた。10年ほど前に取材で行って感動した本島中部読谷村の『日航アリビラ』に2泊、最後の1泊は那覇で、というプラン(アリビラはJAL系だけに翔ちゃん泊まるかも?とちょっとだけ思った)。

ゆっくりできればいいよ

というツマの提案を一顧だにせず、せっかくのリゾートなのに昼間はひたすら移動と観光というギッシギシの旅程をつくる(ジジイは念のために水着を持っていったけど着る暇なかった)。

…なんでだろうねぇ。歳を重ねると、歴史とか文化とかスキになる。いや、実際は20代なかば、社員旅行ではじめて訪沖したときになんともいえない魅力を感じて、そこから気が向くと調べたりしてたんだよね。分解すると泡盛だったりオリオンビールだったり沖縄そばだったりラフテーやじーまみー豆腐、各種チャンプルー、じゅーしぃ、豆腐よう、タコライス、サーターアンダギー、ちんすこう、紅型、そして沖縄島唄に代表される芸能…さらにジジイ的には清明祭(シーミー)や本土とはまったく違うお墓のスタイル、宗教観とかにも惹かれたりするのです。そして異文化感モフモフの沖縄は国内線で行けて日本なのにあちこち外国みたいなもんだから。ま、そりゃそうだ。だってそもそも前は琉球という外国だったから。

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琉球ってなんだ?

そもそも「琉球」とは

ここから、ちょっとだけお勉強っぽくなります。ごめんね。でも、せっかくだから、さらっと記憶のすみっこにでもとどめておくのは悪いことじゃないと思うんです。

で、さて、沖縄は、別名で「琉球」と表現されることがあります。おきなわ。りゅうきゅう。それぞれ音感的にもやわらかくてエキゾチックな響き。でも、その沖縄と琉球という名前の由来は、じつは最近までジジイも知らなかった。

諸説ありますからね!(と釘を刺しつつ)

沖縄は、沖縄に行くと(ややこしいな)「うちなー」と呼ばれる。これは「うち=海」「な=魚」「わ=場」という説が多く見られ、

p84-85 「おきなわ 沖縄」の項目で、「『おもろさうし』(十六~七世紀)にも「おきなわ」「おきにゃ」と記され、また陳侃の『使琉球録』(一五三四)には「倭急拿」、「倭的拿」、徐葆光の『中山伝信録』(一七二一)にも「悪鬼納」とあるところから、当時の沖縄方言のウチナーを根拠にした当て字だとされた。当て字がほぼ「沖縄」に決まったのは元禄の国絵図(一六九九)の「沖縄」、新井白石の『南島志』(一七一九)からだという。」の記述がある。

『沖縄民俗辞典』(渡邊 欣雄 [ほか] 編、吉川弘文館、2008.7)

と、古くから沖縄庶民の間で「おきなわ」的に呼ばれてたらしいです。

で、琉球はなにか?というと、どうやら中国が名付けたようで、沖縄だけでなくもともとは奄美とかまでも含んだ一帯をそう呼んでいたらしい。もとは「琉求(溺れて助けを求める)」と蔑称として使われていた説がwikiにある。

貿易で栄華キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

日本風と中国風の名前、そして地図で見てもわかるように、沖縄は歴史的に日本と中国の間で揺れ続けてきた。

琉球の貿易 arazii作成

んー。ほぼ日本と明の等間隔なんだなー。でも、間に島々があるぶん日本とのほうが交流も多そうだ。そもそも琉球で使われていた言葉も日本語と近いんだよね。DNA的な研究によると、琉球人の先祖も日本の本土から渡ってきた説が濃厚らしいし(台湾のほうが近く見えるけれど科学的に違いが明らかになったらしい)。

で、のちに「日支両属」と呼ばれたように、政治的にも日本と明の両方に帰属。薩摩藩を窓口に日本と交易しながら、同時に明とも太い通商関係を持ち、さらに東南アジアや朝鮮半島とも取引をして貿易の中継点としてずいぶん栄えた。沖縄文化独特の華やかさと奥深さを知ればナルホドだよね。

ペリーが来たりて琉球処分

ところが、そうこうしているうちに幕末になり、中国大陸では明が清になって、それもイギリスにアヘン戦争を仕掛けられて没落。欧米の目が東アジアに至るに連れ、日本もぼんやりしてるわけにいかなくなり、間に挟まった琉球も態度を迫られる中でペリーが来航する。

ペリー提督

沖縄にペリーが来ていたのは知らなかった。

んで、琉球政府内が親清国派と親薩摩(大和/日本)派にわかれるものの、最終的には

昔から地理的、歴史的、人種的、言語的、宗教的、文化的にも日本のほうが近いもんね〜

とザンギリアタマの日本政府が琉球藩として併合し、さらに廃藩置県で沖縄県とする「琉球処分」が行われ、琉球国王が東京へ召喚され華族となり、琉球王国は消滅する。

と、ここまでが近代までの沖縄の歴史です。ま、旅行から帰って余韻に浸りながらこのドラマを観て知ったことがほとんどですが…。

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そして沖縄戦から現代へ

琉球処分、沖縄県の設置に至ったとはいえゴチャゴチャした問題は抱えていたけど、数年後に起こった日清戦争で日本が勝利したことで一度は落ち着いたんでしょうか。しかし、戦争の世紀が訪れてしまう。

太平洋戦争で唯一の地上戦が行われた沖縄の悲劇をくわしくは書きませんが、これは全日本人が沖縄に行って追体験してもらいたいと強く思います。

沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ

旧海軍司令部壕の中のプレートでこの一節を読んだ。思い出しただけでグッと来るものがある。ジジイたちが行ったときには沖縄のアメリカ軍基地の兵隊さんたち(だと思う超ゴツかったから)が50人くらいで見学に来ていて、

沖縄米軍は悪いやつばかりだ!

て人に見てほしいと思ったな。みんなマスクをしてガイド(たぶん将校)の話をじっくり聞いて、おみやげコーナーに列をなしてじゃんじゃかお金を落としてくれてたよ。感謝。

ここから「ひめゆりの塔」「平和祈念公園」は回りやすいコースになるので行ってみるといいと思います。いや、行くべきです。

ひめゆりの塔。このモニュメントの下に壕(ガマ)がある。

沖縄平和祈念公園。見渡す限りの墓碑銘。資料館は必見です。

沖縄に行くと、柄にもなくいろんなこと考えさせられるんですよね。

そして、翔ちゃんも取材していた基地のこと。

あんな悲惨な戦争被害があったのに、

国土面積の約0.6%しかない沖縄県に、 全国の米軍専用施設面積の約70.6%が 集中しています。

米軍基地の現状と日米地位協定 – 沖縄県

という事実に机を叩きたくもなりますが、ヒステリックに「基地反対!」と言えない複雑な地政学的事情が沖縄にはありますよね。まさに琉球王国時代に日本と中国の間で揺れ動いたように。

戦略の地政学―中国の海洋進出を阻む沖縄― Wedge ONLINE

検索すると、こんな記事あんな記事いろいろ見つかります。

行けば、沖縄はたしかに基地の県です。那覇から中部・北部のリゾートに向かう国道58号線沿いは米軍基地街道とでも呼びたくなるような状況。たしかにこんなの他の都道府県には例を見ません。

けれど、昨今の国際情勢を考えると、無邪気に「最低でも県外」とか言えそうにない。じゃあいっそのこと独立?とか想像しても、それこそやすやすと中国に併合されてしまう可能性が高い。香港でがんばってたニノ担の周庭ちゃんが思い出されます。元気だといいけどなぁ…。

沖縄の基地、難しい問題です…。

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沖縄を応援しよう!

なんでも「沖縄病」というのがあるらしく。こんな記事を書いてるのも症状のひとつかもしれない。

この本

で知ったんだけど、ジジイもまだ軽度ですがしっかり罹患しております。

アラジイ
アラジイ

ケーザイ的にヨユーがあれば毎年でも毎月でも行きたいっ!

と思っております。

ほんとは基地もなくなって(一部観光名所化してる or しつつある基地もあるからビミョーではあるが)、平和な場所になってほしい。なーんも心配せずに海で遊んで美味しい沖縄料理食って泡盛飲んで三線でカチャシー踊って…みたいなことになればいいなぁ。

まぁ今だって行ってる間はひたすら沖縄を満喫してるんだけどね。

そういえば沖縄に強く惹かれた理由のひとつに「信仰」があって。その有名な地に斎場御嶽(せーふぁうたき)のような聖地とか、ニライカナイ伝説みたいなアミニズム的な宗教観がすごく好きなんですね。沖縄に出かけたら、ぜひ行ってみてほしいと思います。あ、ちなみに「ニライカナイ橋」はとくに観光地化されてないので見落としやすいです。注意。

斎場御嶽から久高島を(うっすら)望む!

ニライカナイ橋(パノラマ撮影)。駐車場とかないので路駐です。隣は自衛隊。

まぁとにかくコロナも落ち着きつつある?ようだし、ぜひ沖縄旅行に行ってください。嵐ファンならJALで行くかな?だし、日本資本のホテルを応援したい人はいいよ〜朝食バイキングもどえらい充実ぶりだったし。

 


▲航空券とホテルとレンタカー。沖縄はレンタカー会社も多いけど、まん延防止で台数が減っちゃったって言うから、パックで申し込むのがラクよ。

そーいえば、さっきニュースで

GoToトラベルが名前と内容を少し変えて6月中に再開されるとのことです!

とゆー話だから、これは期待していいんじゃない? 最近、沖縄は海外の有名ホテルチェーンがラッシュだし、星のやとかもいくつかできてて、ちょっと贅沢に行く!ってのもありだよね。

そして、事前学習に、この映画はおすすめ。ガレッジセールのゴリが脚本と監督をしていて、ときどきギャグも入るけど全体的には骨太の映画になってる。「洗骨」という沖縄地方にあった(いまもある?)風習をベースにしてるんだけど、今でも4〜5月ごろ行われる一族のお墓(亀甲墓)の前に親族で集まってピクニック?のようなお参りをする清明祭(シーミー)とか、そういう沖縄らしい信仰とか儀式とかにグッとくるんです。その意味でも、単に沖縄のヒューマンコメディとしても、めっちゃオススメ!

沖縄音楽もね。これが風呂に入りながら聴くといいんだー。心のデトックスに。


ゴリの『洗骨』のラストで流れる「童神(わらびがみ)」も泣けに泣ける名曲。原曲はネーネーズの古謝美佐子だけど、元SPEEDの島袋寛子もカバーしてる。



なかなか沖縄までは…という方は、こちらも。食料品から泡盛、三線、かりゆしウェアとかも売ってます。ブルーシールアイスも食べれると思う。

とまあ、沖縄のことでつい熱くなりすぎ、久々のブログなのにすげー時間かかっちゃった。でも、それもこれも、

沖縄県民斯ク戦ヘリ
県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ
沖縄県民はこのように戦い抜いた。
県民に対し、後程、特別のご配慮を頂きたくお願いする。

この言葉をいまだ過去のものにできないと思うからであります。

なぁ、ショウ子さんや、平和ってありがたいもんじゃのぉ…。

▼パロディでつくってみたよ。写真もコピーもデザインもアタシでございます。

ハートロック

ごぞんじハートロックです。元祖なんとか…という駐車場が一番近かったかな。

ガジュマルの木

ガンガラーの谷。ガジュマルの木って、垂れ下がってるのが根っこだそうで、すんごい勢いで伸びるんだと。不思議。

沖縄の古民家

琉球村の古民家。ほんとは貸し切りだったらしいんだけど知らずに入ってお茶までごちそうになった。

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