サングラスを忘れた日
経費の整理とかもあって1年間のカレンダーを確認していたら、あ、こないだの土曜日、7日で嵐ライブ参戦ちょうど1周年だった、と気づいた。
12月だったのは覚えてたんだけど、中旬あたりのような気がしてた。
いやー。感慨深い。
あのころ、家族が映像円盤を観てるのを横目で眺めてたりはしてたし、テレビで見せるキャラクターに好感を持ってたりしてたけど、まさかライブに行き、その1年後、二重アゴのあたりまで沼にハマることになるとは想像もしていなかった。
いま思えば、たまたま妻と娘2人とも当選するという天文学的な奇跡によって巡ってきた僥倖であったのだが、そのころはそれほど重大な事態だと思っていなかった。
嗚呼!なんとゆー罰当たりじゃ!
セットリストを覚えておけ、ということで、iTunesのプレイリストに入れた。はいはい聴いておきますよ〜くらいの軽い反応をしていたことをいまでは反省しております。
ぼちぼち聴いた。
わりと知ってたけど、知らない曲もいくつかあった。
そして前日、ふとんの中で
…サングラスをしていこう
と決めた。
邦楽のコンサートが爆風スランプ以来だったからかもしれぬ(んなことはない)。
ジジイがアイドルのコンサートに行く。それってどのように見えるんだろう…という自意識過剰。
なのに当日はすっかり忘れて丸ノ内線に乗ったんじゃが。
ドームのライブっていつぶりよ!?
東京ドームのまわりは見たことのない人の数、というか女性率の高さで、ジジイは妻と娘と待ち合わせした場所にどうやってたどり着くのか冷や汗をかくことになった。
こんなところにジジイが来てるわよ!ケガラワシイ!
とかいう目を向けられるのかと緊張した。
…が、そんなことは杞憂に過ぎなかった。しかも、見回してみると、意外と男性もいる。ジジイよりたぶん年上の夫婦で来ている人もいた。
いや、たまたま人混みに紛れちゃったんだろう。
と、最初は思っていたが、実際に入場すると、ちゃんとオッサンたちもけっこーいた。思った以上に客層が幅広い。
かえって自意識過剰なサングラスしてこなくてよかったかも…
と思わずにはいられんじゃった。
そもそも、コンサートで東京ドーム来たのっていつじゃったか。
直近ではポール・マッカートニーだ。その前はだいぶ空いて…キッスだったかなぁ。イーグルスだったか。ローリング・ストーンズはもっと前だし、ディープ・パープル? エリック・クラプトン? たぶん10年くらい空いてる。もう忘却の彼方だ。
個人事務所を立ち上げてからセコさに磨きがかかり、よっぽどでなければコンサートにすら行かなくなったからなー。
めくるめくエンターテインメントの嵐!
コンサートってのは、やっぱし参加してはじめてわかることが多い。
場内が暗転して、ワーッ!と立ち上がるのはほかのコンサートと一緒だが、座ったまんまの一角がある。
日本人ならではの同調圧力? 立つタイミングが合わないと、なんとなく座ったまんまになっちゃうことってあるからなぁ…。
とか思ってた。しかし、コンサートの最初から最後まで、座ったまんま。あとで妻から立席禁止のエリアがあることを教えられた。
ついでに、コンサート開始前に娘からうちわ(サトぴょんのやつ)を渡され、胸から上にあげてはいけないことを厳命された。おっかなかった。
そんなこんなでジジイが戸惑う中、ライブは始まった。20周年の記念ライブだけあって、プレイリストを渡される前から知っている曲がほとんどだったから、素直にノレた。
ニノの生
いらっしゃいませ〜!
が聞けて
ほわぁぁぁぁぁぁぁ!
となった。
女性が多いからもっと
ワー!!!!!
キャー!!!!!
な感じかと思ったら、意外?にも抑制されてて、あ、ちゃんと嵐を味わおうとしてきてるんだ、と感心した。
いろいろ感心したけど、ライブ自体で言えば、やっぱ演出だったなぁ。
とくにあの日以来ジジイの中でサイコーの1曲になった『LUCKY MAN』の映像はスゴかった!
あのフッ切れた映像は演者がちゃんと押さないとつくれないぞ…とクライアントに忖度を重ねてきた売れないクリエイターとしてのジジイは思った。
もちろんその代表者は演出を仕切っているMJ様であろう。
とにかくめっちゃ気に入った。ここまでやっちゃうんだ!と口が開きっぱなしだった。ちゃんと遊んでるし、遊ばれてるし、そのことで生まれてくるグルーブ感だよ。
これまでジジイが参戦したあらゆるライブの中…ローリング・ストーンズの初来日コンサートで感じた圧倒的迫力と双璧をなす演出じゃった。大きいハコのコンサートだと演者との距離がどうしても出てしまうから、そこをできるだけ解消するためには演出ってめちゃくちゃ大事やねん(なんでやねんやねん)。
とにかく!めくるめくラストの『Happiness』まで、めくるめくエンターテインメントの嵐を体験して圧倒されました。これ、嵐を、いやジャニーズをバカにしてるやつにも体験させたいぞ!と強く強く思ったなぁ。
決め事がちゃんといろんなオーディエンスがいることを気遣って設計されていること(当初「立ちっぱなしの2時間超は久々だからしんどいかな?」と思ってたら着席のタイミングが設定されてて助かった)はすごいなと感心したし。セットリストの動と静のバランスもいい。そしてムービングステージってのはほんとうに素晴らしいアイディアだよねー。
あのライブ映像をもう一度見たいぞ!思い出したいぞ!来年には出るよね?
しかしムービングステージを人力で動かしてるのは…考えてみればわかることだけど、ちょっと衝撃的じゃったw。押してるスタッフもめくるめいておった!
あー久々に思い出したらコーフンしてきた!熱い茶で気持ちを落ち着かせなきゃのぉ!
※『PICA★★NCHI DOUBLE』ただいまギター練習中です(*^^*) A#augのハイコードを探しています。