ホントの才は語らない?

大野智くんのこと
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ほぼ口角が下がってる

嵐が気になりはじめて、初めて嵐的世界にエントリーするとして、その際、サトぴょんはいちばん視界の遠くにいる存在なんだろう。

ほかの4人は、タイプこそ違えど、やぁ、こっちおいでよ!って感じで手招きすると思うが、サトぴょんは他のメンバーの5メートルくらい後ろの方で、精いっぱいの作り笑いをしてるか、仏頂面をしてるんだろう。

『vs嵐』などのバラエティーでも、ニノに

キイロ
キイロ

今日まだ一言もしゃべってないから

とか突っ込まれて、気まずい作り笑いか、仏頂面で返すから。

ま、そんなキャラが、のちのちジワジワ愛しくなるんだけどね。

アイドルなのに、そんなコミュニケーション苦手な感じがひとつの持ち味になるって、なかなかないことだよ。これは皮肉じゃないよ。

こないだ『TOKIOカケル』で松岡が

「大野と飲みに行って盛り上がって!!!」

とか言ってたけど、松岡が一人でしゃべって盛り上がった気分で、サトぴょんはきっと

アオ
アオ

帰りてぇ…

って思ってたんだろうなー。気の毒にw

スポンサーリンク

アイドルは「完成形」だった

そもそもアイドルに興味がないジジイではあったけれど、考えてみれば、横目で見てきたアイドルたちはほぼ「完成形」だったように思う。

トシちゃんも、マッチも、少年隊も、光GENJIも。

テレビでキラキラの世界を振りまいてキャーキャー言われる。

それが消費しつくされたら消える。

(ヒガシ先輩はうまくスライドして生き残ってるけど)

アイドルの寿命って、そういうことだったんじゃないか。

IDOLとは、「偶像」。

「偶像」とは、

1 木・石・土・金属などで作った像。

2 神仏をかたどった、信仰の対象となる像。

3 あこがれや崇拝の対象となるもの。「若者の偶像」

goo辞書

語源をたどると宗教的な信仰の対象という意味合いが強く、それってつまり信仰する側としては「完成形」でなければならない。

信者を迷わせちゃいかんからね。

ジジイはSMAP前後からその概念が変わってきたように思うが、それでもまだ彼らは「破綻」はしてなかった。

嵐から、アイドルの概念が目に見えて変わってきたように思う。

アイドルであるからキラキラはもちろんしてるんだけど、キラキラしてない、むしろ濁ってるところも晒す。

仏頂面は、アイドルの文脈からしたら本来はNGじゃろ。

けど、それがキャラとして成立し、しかもとても魅力的に見えるってのは、日本のアイドル文化が成熟したからか、あるいはサトぴょんの特殊能力なのか。もしくは両方か。

スポンサーリンク

全部入りの不確かさ

歌も、ダンスも、ビジュアルも、振り付けのセンスも、アートも、さらに演技ですら…見事にこなす。

しかも一線級で。

てゆーか、歌とかアートは、ジジイも職業の現場が近しいこともあって、それなりに(知識としての)引き出しはあるつもりなんじゃけど、これはかなりのレベルだと思うぞ。

歌は文句なしにうまい。あの透き通った張りのある声。そこに憂いのトーンが混ざる。声質に恵まれてるんだと思うけど、彼のキャラクターにも理由は辿れる。

また、アートの実力も、もしかしたら本気でペイント系?ドローイング系?の職業アーティストを目指して研鑽してきたんかいな?というレベルまで上がってきていると思う。今年の24時間テレビのチャリTシャツのイラスト…てかドローイングは、まじでレベルが高くて驚いた。

あれはね、アイドルじゃなかったら、注目のアーティストとして美術手帖とかに取り上げられるレベルに来てると思う。Illustration誌には載る技術があるし、ザ・チョイスの有力候補になるはずじゃ。

美術手帖
美術手帖が運営するアートポータルサイト。アートジャーナリズムとして、ニュースを中心にクリエイティブ・マインドを刺激するコンテンツを発信します。
イラストレーション | 玄光社

ジジイの狭い範囲のイメージでいうと、アートはポップを下に見る傾向がどーしてもあるので、押しも押されぬポップスターであるサトぴょんのことを真正面から受け止められるかどうかはわからん。

けど、奈良美智や草間彌生(敬称略)との交流がお互いのビジネス的パフォーマンスで終わるものでないと確信できる。

それほどなのに、じぶんから前には出ない。

仏頂面だし、しゃべんないし。

そしてメンバーからはしっかりリスペクトされている。

ある意味、何でも高いレベルでこなせるからこそ、不確かさを感じてるんじゃないか?と思えてくる。

大声で自分を語るやつほど大したことはない、ってジジイも経験上、知っております。

スポンサーリンク

寄り添いたい

サトぴょんの魅力は、仏頂面に現れるような、その儚いまでの佇まいの不確かさだと思うんじゃ。

だからこそ、寄り添いたくなるような…もうすぐ40のオッサンでっせ?が、あのようなカワイさ、捨てておけなさを感じさせる。

けれどね、彼は、寄り添われると、きっと海に行ってしまうんだよ。

ありがたいんだけど、オレにそこまでしなくてイイよ…って。

ひとりで海をボーッと見ていたほうがしあわせだなぁ…って。

まぁ、だから、彼はアーティストなのかもしれないよ。

それをわかった上で、嵐のメンバーは、活動休止を決めたんだと思う。

そんで、海を見ていた少年も、夏休みが終わるころ、それもちょっと飽きて、久しぶりにみんなの顔を見たいなーって日焼けした顔でニコニコ覗きに来るからさ。

 

おーい、サト子さんやぁ、メンバーカラーの青は海の色じゃもんなぁ!

タイトルとURLをコピーしました