ニッポンの埋蔵量

嵐全般のこと
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ジミーのように

いきなり古い話で恐縮だけど、1970年代の後半あたり、若者の部屋といえばビニールの衣装ケースにタバコ(主にラーク)のゴミ箱にジェームズ・ディーンのポスターが必須アイテム(これも死語かw)だった。

こちらのツイートでは80年代となってるけど、ガチリアル世代としては前半までって感覚ですね。鈴木英人さんとか永井博さんとかのイラストは思いがけないシティポップブームで最近リバイバルしてる。なんつーの?カリフォルニアっぽいっつーの?

▲光を表現するピロピロが特徴的ですね。塗り絵があるのはビックリ!

▲時が止まってる感じね。それがなんかクールだったんだよな。
んー。なんか、みんなアメリカに憧れてたんだね。サーフィンも流行ったな。クルマの免許取るまでは小田急線で行ってたよ。
んでもってジミーです。
それまでは、いまみたいに男性アイドルが多くなかったし(ヒデキとヒロミとゴローくらいか)、大人に媚びない反逆のアイコンでもあった。

その後、トシちゃんにヨッちゃんとマッチのいわゆる「たのきんトリオ」に人気が出て、ジャニーズの存在が知られるようになった気がする。ジジイたち男子の多くは敵視してたよねwくやしいから。

たのきんの中でもマッチさんはジェームズ・ディーンをちょっと意識してたんじゃないかな。不良っぽさとか。

トップの画像はジェームズ・ディーンの『ジャイアンツ』という映画のシーンで、石油を掘り当てるんだよね。観たけどそこしか覚えてない。

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憧れはコンテンツとともに

いまの時代はそこまでじゃない感じがするけど、ジジイたちが若かったころって、人によって多少の温度差はあるけど、まーこっ恥ずかしいくらいアメリカかぶれだったよ。
アラジイ
アラジイ

…いまだになんだかんだとアメリカ文化大好きだし。

映画も記憶にあるのはハリウッドものばかりだし、音楽も街には洋楽ばかりが流れてた(六本木のディスコで突然『ギンギラギンにさりげなく』がかかった日にゃ逆に盛り上がったりしてねw)。食い物もファーストフードが定着し始めて、トロピカルカクテルなんかも流行ったな。ファッションもビームスとか店名の最後にSがつくショップが人気を集めてた。

▲あのバドガールはどこへ行ったやら…。

こないだ鈴木福くんが「僕ら世代だと1番行きたい国は韓国????????」と番組かなんかで言ってたけど、韓流ドラマからK-POPときて、メイクとか、チーズタッカルビとか、新大久保とか、人気だよね。
文化は人間の行動を規定するため、特定の文化が支配的になると、衣食住に関わるものすべてが、その文化が生み出したものによって支配される。そのため文化をまず輸出して、続いて企業が商品を輸出する方法をとる。国家のブランディングのために文化を使うモデルを作ったのが、アメリカ映画の文化侵略を批判し続けているフランスである。
『表現のビジネス』浜野保樹 著/東京大学出版会
まぁ、そういうことだよね、と思います。フランスなんかは、なんでもナポレオン以前から「文化」をうまいこと使ってきたそうで。慧眼ですねー。あのアメリカにしたって上流階級はフランス語が教養語として必要だったとか、フランス料理とか、パリコレとか、絵画を中心とした芸術とか…。人口は日本の半分くらいなのにねぇ。
その意味では、日本だってアニメやマンガをきっかけにファンになってくれた人が世界中にいる。ただ、ちょっと違うのは、「国として戦略的に取り組んできたかどうか」なんだと思う。マツコも言ってたし。
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アニメもマンガもじつは危機!?

韓国は2000年の段階で国家予算の1%を文化予算にすることを達成した、と手元の本にある。20年前はまだまだ韓流ドラマも流行ってなかった(と思う)から、それ以降はもっと増えてるんだろう。と思ったら、こんな資料があった。

出典:文化庁 令和元年度 諸外国における文化政策等の比較調査研究事業報告書

アメリカが入ってないけど、国家予算的にはドイツと同程度って他の資料にあったし、なにより個企業が世界的なでかいマーケット握ってるからね。
で、日本は…というと、まぁ見ての通り異常に少ない。「クールジャパン」という掛け声で政府が始めた政策も盛大に滑ったというもっぱらのウワサ。
てか、アニメにしろマンガにしろ、統一されたプラットフォームがなくて、東映だったり集英社だったり、それぞれのサイトに行かないとダメってのがイタい。日本人はともかく、外国人はそこまでたどり着けるの?って感じ。せめてリンク集ぐらいつくったほうがよくないか?
それに加えて、いま「表現の自由」がかなりピンチなんだそうだ。
アラジイ
アラジイ

ん?それって憲法で保証されてるんじゃ?

と疑問も湧くのだが、いろいろ当たってみるとかなり揺れているそうだ。
ジジイなりに整理してみると(あくまでもシロートなりにですので生あたたかい目で見てね)
  1. 世界では表現に規制のある国も多く、日本のアニメやマンガは暴力や性的なシーンが多いので、編集されて流されている。だから世界基準にすべし。
  2. ジェンダー平等の観点から、女性(ときどき男性も)が過度に性的に扱われた描写が多く好ましくない。国連も問題視した。ex…『月曜のたわわ』事件 (国連は謝罪し撤回?
  3. SNS等での誹謗中傷をもっと強く規制すべし。

んー。それぞれワカルっちゃーワカルんだが、どこが疑問も拭い去れないなー。

じつは、こーゆー話は今に始まったことじゃなくて、ジジイの世代は駅とかにこーゆー白ポストがあったり、

あの『鉄腕アトム』すら悪書だとして焚書運動とか起きてたからね。

けれど、一方では、

えらいひと
えらいひと

権力による規制というものは恣意的にねじまげられて運用されることがあり、その呪縛がない日本は、才能のある作家が豊かな想像力に制限を持たせず創作活動ができるので、世界的に人気のあるコンテンツをつくることができるのだ!

とゆー話もあって、レジェンドのマンガ家さんたちなどが「表現の自由」を守るために戦ってきた経緯があるんだな。

▲ちばてつや先生みたいな「良心のかたまり」みたいなマンガ家さんでも…。

いまちょうど参議院選挙でも(隠れた…でもエンタメファンには小さくない)争点だから、賛成でも反対でも気にしてもらえるといいと思います。

参考までにこんなツイートをご紹介(ジジイの別垢とかじゃないですよ)。ジジイはちょっとマンガの仕事に関わることがあって、赤松先生の作品は読んだことなかった(いちおう名前と作品名は知ってた)けど、この「マンガ図書館Z」という取り組みの話を聞きに行ったことがあった。5〜7年くらい前だったかな。ほんとは大手や「クールジャパン」等の大資本がやるべきことを個人で始めていて、なんか感動したのでした。で、外だとできないことも多い…と出馬を決めたらしい。

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嵐も関係なくはないのよ!

嵐のブログのはずなのに文化の経済力やら表現規制やら参議院選挙のことばかり書いてるじゃんか!と思われそうですが、そうでもないつもりなんですよ。

というのも、まず「コンテンツ文化」という意味で言えば、嵐のつくったものはまさにそうだし、関わった人たちの経済を活性化させたよね。とくに嵐のファンはすごくちゃんとしてるから、「お金を払いたい!」って人がたくさんいる。宮城のことを思い出してほしいんです。ジジイはニュースで見ただけだけど、みんながコンサートに詰めかけてくれたおかげで、震災の傷がいえない仙台がつらいことも忘れるほど異常な経済効果があった!って言ってましたよ。

で…ほんとは行われるはずだった海外ツアー。既存のファンも喜んだろうし、MJ様は明確に意識を持って

アメリカと勝負!

しに行こうとしてたと思うんだよね。もちろんメンバーも。もしアメリカでのライブが実施されたら、現地でニュースになってただろうし、ビルボードのチャートがどんだけ賑わったか…。

アラジイ
アラジイ

BTSといい勝負か、いやもしかしたら…

と思わずにはいられない。そして、冒頭で書いたように、嵐をきっかけに日本に興味を持っていろんな日本製品が売れたりインバウンドが賑わったり、その他の日本文化も盛り上がったり。もしかしたら「日本語」だってもう少し世界的なシェアが広がってるかもしれない。

そして、これがコンテンツ文化の大きなポイントだと思うんだけど、

アラジイ
アラジイ

資源のない日本で莫大な埋蔵量があり、しかも使っても減らない!

ってこと。まぁモノによっては飽きられるということはあるけど、日本のマンガもアニメも音楽も、かなり「時の試練」と戦って残ってきているからね。

ゲームだってそうだよねぇ!

ジダンとかデルピエルとか海外サッカーのスーパースターも『キャプテン翼』に夢中だったって言うし!

『スラムダンク』の影響で中国人が舞台になった江ノ電の踏切に殺到してるらしいよ!

オレの作品もMoMAに展示されてサザビーズで億の値がついたりして…

いま、日本は不況だけど、もしかしたらコンテンツ文化の海外戦略を活性化させることで、私たちの暮らしは少し豊かになるかもしれないんですよ。いや、少しどころか…かもしれないんですよ。

と、お金っぽい話が多くなっちゃったけど、コンテンツを通じて日本が好きになってくれたら、単純にウレシイじゃないですか!うん!

 

あー、こーゆーこと考えてると落ち着いていられないんじゃよー!

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